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17- D- 0282 201 7 年 7 月 6 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社筑邦銀行
(証券コード:8398)【変更】
長期発行体格付 A− → BBB+ 格付の見通し ネガティブ → 安定的 ■ 格付事由
(1) 久留米市を中心に福岡県南部を主要営業地盤とする資金量約 6, 700 億円の地方銀行。福岡県内の預貸金シ ェアは約 2%にとどまるが、久留米市周辺においては 15%程度を占め確固たる地位を築いている。しかし、 貸出金利回りの低下などからトップライン収益の減少に歯止めがかからず、基礎的な収益力は一段と低下 している。与信費用控除後収益を安定的に確保していくことが難しくなっているうえ、資本の充実度にお ける優位性が低下しつつあることも踏まえ、格付を 1 ノッチ引き下げた。
(2) ここ数年のコア業務純益は 10 億円前後で低迷しているうえ、足元では投信解約益への依存度が高まって いる。17/ 3 期のコア業務純益は 9 億円にとどまり、投信解約益を除くとその水準はさらに大きく落ち込 むこととなる。当行は現在店舗運営の見直しなどにより人員を捻出し営業力を強化するとともに、経費削 減に取り組んでいる。中小企業向けを中心に貸出金は順調な増加が続いており、18/ 3 期はこれをさらに 拡大することで貸出金利息を増加に反転させる計画となっている。しかし、超低金利環境の継続などから 収益への下方圧力は強く、コア業務純益は当面低い水準で推移する可能性が高いと J C R は考えている。 (3) 金融再生法開示債権比率は 17 年 3 月末で 2. 99%(部分直接償却前は 3. 62%)とやや高い水準にあるもの
の、徐々に改善している。17/ 3 期の与信費用は大口先のランクダウンなどから 9 億円と前期比増加した が、与信費用比率でみると 20bp程度とさほど高くない。それでも収益力の低下によって負担は重くなっ ており、今後、与信費用比率が 10bp 程度に抑えられた水準であってもコア業務純益に匹敵する与信費用 を計上する状況が続くとみられる。
(4) 有価証券運用においては、株式やリートなどの価格変動リスクは資本対比でやや大きい。一方、国債の残 高を削減しているほか、以前は積み増していた外国国債ファンドの残高を横ばい程度にとどめていること から、内外の債券にかかる金利リスク量の増加は今のところ抑制されている。
(5) 17 年 3月末の一般貸倒引当金などを控除した調整後連結コア資本比率は 7%台後半と格付「BBB+」の地 銀の中で比較的高い水準にある。ただ、リスクアセットの増加や最終利益の減少によって前年同月末比で 低下しており、以前のような格付「 A - 」の地銀の中で遜色ないといえる水準からはかい離しつつある。 コア業務純益ベースの収益力の先行きを踏まえると調整後連結コア資本比率の改善は進みにくい状況にあ る。
(担当)阪口 健吾・松澤 弘太 ■ 格付対象
発行体:株式会社筑邦銀行 【変更】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 7 月 3 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:阪口 健吾
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社筑邦銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先